さて、今日のブログも前回に引き続き、競馬予想をお休みしてまで統計データをお届けします。
前回は、「単勝」と「複勝」について統計データを考察しました。
今回はワイド馬券に注目し、複数の馬が絡む馬券に「りんの競馬予想術」の偏差値ランキングが、どれくらい「使える」のかを検証したいと思います。
それでは、ご覧くださいませ。
ワイド馬券の統計データ
今回は、ワイド馬券の統計データをご覧いただきたいと思います。
なお、馬券の対象とする馬は、単勝・複勝と同じく偏差値ランキング上位4頭とします。
買い方は、偏差値ランキング上位4頭でのBOX均等買い(=6点買い)です。
また、今回の統計データも、
1.ブログ開設時の数値
2.6月28日時点までの通算値
3.偏差値ランキングを改良してからの数値
を併記していきます。
では、統計データを見ていきます。
ワイドの的中率と回収率
ワイド馬券は、選んだ2頭の馬が1着~3着にきてくれれば的中となる、比較的当てやすい馬券です。
その代わり、馬連や馬単に比べ払戻しは安くなります。
ワイドをメインに買う方もいれば、高配当狙いで3連単を買う際に「保険」的な意味合いで購入する方もいらっしゃると思います。
ワイド馬券を4頭でBOX買いした場合
買い目は6点
考えられる結果は以下の通りです。
①1着~3着までを買った馬が独占する
⇨3点的中
②1着~3着までに、買った馬が2頭くる
⇨1点的中
③1着~3着までに、買った馬が1頭だけ、もしくは1頭もいない
⇨的中なし
⑤3着が同着となったとき、4頭が1着~3着を独占
⇨4点的中
ワイドの的中率をみる場合、表を3つ用意する必要があります。
1.的中率の実戦値
的中率の実戦値は、実際に予想したレースで、偏差値ランキング上位4頭をボックス買いしたとき、的中点数に関わらず当たったか外れたかを指標とします。
実戦値の計算式は
的中率の実戦値=(的中レース数÷予想したレース数)×100
で求められます。
2.レース当たりの的中期待値
レース当たりの的中期待値は、文字通り、予想した全てのレースでワイド馬券をボックス買いしたとき、1レース当たりで的中する馬券がどれくらいあるかを求めるものです。
的中期待値の計算式は
的中期待値=(的中点数の合計÷予想レース数)×100
となります。
的中期待値に関しては、誤解を招くおそれがありますので補足説明させていただきます。
ワイド馬券は、先に書いたように、1レースで3点以上の馬券が的中する可能性があります。
つまり、期待値が100%を超えることもあり得るということです。
例をあげると、3レース予想して2レースで3点的中した場合
⇨((3点的中)×2レース)÷3レース)×100
的中期待値=200%
となるわけです。
3.的中率の統計値
的中率の統計値は、購入したワイド馬券1点当たりの的中率です。
また、先に書いたように、ワイド馬券は1レースで1点~4点的中する可能性があります。
ですので、的中率の統計値は、買ったワイド馬券のうち、何点当たったかで求めることになります。
統計値の計算式は
的中率の統計値=(的中点数の合計÷(予想レース数×6))×100
で求められます。
では、「りんの競馬予想術」で予想したレースのデータを見ていきます。
ワイド馬券の的中率
まずは、ワイド馬券の的中実戦値を見てみます。

実戦値では、ブログ開設時点の数値が最も高く、残念ながらブログ開設以降数値が下がってしまっています。
しかし、改良後の数値でも50%と、
2レースに1レースは的中
しています。
次に、的中期待値です。

的中期待値は、ブログ開設時点では100%となっており、期待値上では
確実に当たる
ことになっていましたが、これは偶然でもあり、ある種のトリック的な数値です。
実戦値の表を見ていただければ分かるように、実際は61.9%のレースでしか的中していません。
期待値が100%になったのは、1つのレースで3点的中したレースが複数あり、たまたまブログ開設時に予想したレース数と的中点数が同じだっただけです。
とはいえ、期待値が高いことに越したことはありません。
実際に、ブログ開設以降、数値は下降の一途をたどっており、通算値では61.67%まで下がっています。
改良後は、実戦値の数値は下がっているものの、期待値は向上しているので、偏差値ランキングの改良は功を奏したといえます。
最後に、1点当たりの的中率を表す的中率の統計値を見てみます。

1点当たりの的中率は、単純に期待値と比例するので、このような数値となりました。
改良後の数値は12.5%なので、1点買いの場合8レースに1レース的中することになります。
ワイド馬券の回収率
ワイド馬券の回収率は、実戦値でしか求められませんので、表は1つになります。
偏差値ランキング上位4頭でのボックス買いなので、計算式は
回収率=(払戻金の合計÷(予想したレース数×6))×100
で求められます。
では、回収率をご覧ください。

見ての通り、ブログ開設時と6月28日までの通算では、マイナス回収となっています。
的中期待値が100%だった、ブログ開設時が最も低い数値となったことは、なんとも皮肉な結果です。
逆に、的中実戦値で最も低い数値(50%)だった、改良後の回収率が、唯一のプラス収支となりました。
つまり、ブログ開設時は、かなりの高確率で的中しているにも関わらずマイナス回収となる
「トリガミ」
だったわけです。
また、改良後の数値はプラス収支となっていますが、今後予想するレースで低配当の的中が続くと、一気に回収率が下がっても不思議ではありません。
改良した偏差値ランキングとはいえ、ベースとなる予想要素はそれほど変えていないので、確率は収束すると考えています。
つまり、現在はたまたまプラス収支ですが、今後はマイナス回収へ近づくことが予測されます。
ワイドをボックス買いするのであれば、
オッズによって資金配分すること
が、唯一マイナス回収を避ける方法と考えられます。
ワイド3点買いでの的中率と回収率
最後に、統計データをまとめている際、面白いデータが出てきたので、ご覧いただきたいと思います。
ここまでは、偏差値ランキング上位4頭のボックス買い、つまり6点買いでの的中率をお伝えしてきました。
ボックス買いのメリットは、レースで上位3着までを偏差値ランキング上位4頭が独占した時、ワイド馬券を
全的中させられる
ことです。
裏を返せば、全的中しても
3点は当たらない
ことがデメリットとも言えます。
このメリットを活かし、デメリットを減らす方法が、データを精査することで見えてきました。
この項のタイトルにあるとおり、
買い目を3点に絞る
方法です。
3点に絞る方法は、2通り考えられます。
1.4頭ボックスから3頭ボックスにする
2.1頭軸の流し馬券にする
ここで思い出していただきたいのが、前回のブログに掲載した複勝的中率の表です。

注目していただきたいのが、偏差値ランキング1位と4位の複勝的中率の高さです。
(※改良後の1位の的中率は、2位と同率となっていますが、これはサンプル数がまだまだ少ないためであり、今後収束していくと考えています。)
この表を見れば、3頭ボックスで買い目を絞るより、1頭軸流しの方が
確実性がある
ことは、安易に想像できます。
そこで、偏差値ランキング1位の馬を軸に、4位までの馬まで流し買いした際の的中率と回収率をBOX買いの数値と比較してご覧ください。


実際の的中率(=実戦値)は、買い目が減る分、的中レースも少なくなります。
単純に考えると、買い目が半減する=的中率も半減する(50%減)となるはずなのですが、実際は
■6月28日終了時点
50.82%(6点買い)⇨37.70%(3点買い)
的中率:約25.82%減
■改良後
50%(6点買い)⇨29.17%(3点買い)
的中率:40.6%減
と、買い目を半減させても、6月28日時点、改良後の数値の下落率は50%を下回っています。
つまり、的中率の下落が買い目の減少に比例しておらず、
実質的な的中率は上がっている
とも考えることができます。
では、肝心の回収率を見てみます。


見事に、プラス収支となります。
BOX買いでもプラス収支だった改良後の数値も、3.89%向上します。
もちろん、偏差値ランキング1位の馬が馬券圏外に沈み、2位~4位の馬たちで決着するレースもあり、いわゆる「タテ目」で外すレースも増えてしまします。
「タテ目」で外すことは、確かにもったいないことです。
しかし、買い目を半分にし
抑えられた投資額
が、ボックス買いで得られる
払戻金を上回っている
ことは、ゆるぎない事実であり、数値がそのことを証明しています。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回は、馬券をワイドに着目してデータを考察してきましたが、いかがでしたか?
前回の「単勝」「複勝」編では、レース単位で「りんの競馬予想術」の偏差値ランキングを活かすには心もとない数字でしたが、ワイドに関しては買い方次第で
レースに活かせる
数字が出てきました。
しかも、買い目を絞って
当たり馬券を放棄
することが、
回収率の向上
につながるということは、非常に興味深いと思います。
次回は、「馬連、馬単」と「3連複、3連単」について検証する予定です。
では、皆様に馬券の神様が微笑みますように。
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