こんにちは。
昨日は、所用でブログを更新できなかった管理人のりんです。
さて、ダービーも終わり、今週からは新馬戦も始まります。
2勝クラス以上のレースは、菊花賞や秋華賞トライアルなどの3歳限定重賞を除き、古馬との混合戦になるので、予想も難しくなる時期ですね。
今回のブログでは、6月7日(日)に行われる、第70回安田記念(GⅠ)の情報と、出走を予定している馬たちをチェックしていきます。
安田記念
安田記念は、東京競馬場の芝1600mで行われるGⅠ競走です。
ご存知の通り、上半期のマイル王決定戦ですね。
安田記念の歴史
安田記念は、今年で第70回目となる歴史あるレースです。
創設時は、ハンデ戦としておこなわれていましたが、1984年のグレード制の導入によりGⅠに格付けされました。
開催時期も、GⅠになった当初はオークスの前の週でしたが、1996年にNHKマイルが設立されたことから、日本ダービーの翌週に行われ、出走条件も3歳以上に変更されました。
安田記念 レース概要
■クラス:3歳以上オープン
■コース:東京競馬場 芝1600m
■斤量:定量
■コースレコード:1:30.5(2019年、ノームコア)
東京競馬場 芝1600mコースレイアウト
東京競馬場の芝1600mコースは、向こう正面奥からスタートし、3コーナーまでは直線です。
向正面の半ばには上りがあり、そこから3コーナーにかけて下っていきます。
3~4コーナーを回ると、最後は525mの長い直線。
直線には、高低差2mの上りが約160メートルほどあり、その後のゴール板までの300メートルはほぼ平坦です。
レース傾向
東京のマイル戦は、スタートしてからの直線が長いため、先行馬が揃った際はペースが速くなりやすいのが特徴です。
しかし、直線が長く坂もあるので、最後まで脚を使える馬でないと勝つことは難しい、タフなコースと言えます。
そのため、東京マイルは「短距離馬より中距離馬向き」と言われています。
確かに、安田記念がGⅠに格付けされて以降の勝馬を見てみると、古くはニホンピロウイナー(天皇賞秋3着)やオグリキャップ(有馬記念2勝)、近年でもウォッカ(ダービー、天皇賞秋)やジャスタウェイ(天皇賞秋)といった、中距離~中長距離にも実績がある馬たちが目につきます。
とはいえ、昨年の覇者はインディチャンプ、一昨年はモズアスコットと、マイル路線を中心に使われていた馬たちも活躍しています。
一方、スプリンタータイプの勝馬は、2013年のロードカナロアや、2001年のブラックホークなどで、少々分が悪いイメージがあります。
安田記念 出走予定馬
では、今年の安田記念に出走を予定している馬たちを見ていきます。
今年は、フルゲート18頭に対して17頭の登録なので、回避しない限りは全馬出走が可能です。
安田記念 登録馬(想定騎手)
※2020年6月3日現在
※50音順
馬名 | 馬齢 | 想定騎手 | 厩舎 |
アーモンドアイ | 牝5 | C・ルメール | 国枝(美穂) |
アドマイヤマーズ | 牡4 | 川田将雅 | 友道(栗東) |
インディチャンプ | 牡5 | 福永祐一 | 音無(栗東) |
クルーガー | 牡8 | 石橋脩 | 高野(栗東) |
グランアレグリア | 牝4 | 池添謙一 | 藤沢和(美浦) |
ケイアイノーテック | 牡5 | 津村明秀 | 平田(栗東) |
ストーミーシー | 牡7 | 未定 | 齋藤誠(美浦) |
セイウンコウセイ | 牡7 | 内田博幸 | 上原(美浦) |
タワーオブロンドン | 牡5 | 未定 | 藤沢和(美浦) |
ダノンキングリー | 牡4 | 戸崎圭太 | 萩原(美浦) |
ダノンスマッシュ | 牡5 | 三浦皇成 | 安田隆(栗東) |
ダノンプレミアム | 牡5 | D・レーン | 中内田(栗東) |
ノームコア | 牝5 | 横山典弘 | 萩原(美浦) |
ペルシアンナイト | 牡6 | 田辺裕信 | 池江(栗東) |
ミスターメロディ | 牡5 | 北村友一 | 藤原英(栗東) |
ロードクエスト | 牡7 | 未定 | 小島(美浦) |
ヴァンドギャルド | 牡4 | 岩田望来 | 藤原英(栗東) |
では、全馬チェックしていきます。
アーモンドアイ
■主な勝鞍:牝馬3冠、ドバイターフ、天皇賞秋、ジャパンカップ、ヴィクトリアマイル(全てGⅠ)
■前走:ヴィクトリアマイル1着
■短評:もはや、説明不要。現役最強馬の1頭。史上初の芝GⅠ8勝目を狙います。前走のヴィクトリアマイルは、ほぼ馬なりでの楽勝で、今回も人気の中心となるでしょう。初めての中2週が、唯一の懸念材料。
アドマイヤマーズ
■主な勝鞍:香港マイル、NHKマイルC、朝日杯FS(全てGⅠ)
■前走:香港マイル1着
■短評:アドマイヤマーズは、マイルGⅠ3勝の実績があります。ただ、今回は昨年末の香港マイル以来の出走となること、相手も国内の一線級が揃ったことで、人気は少し落としそうですね。
インディチャンプ
■主な勝鞍:安田記念(GⅠ)、マイルチャンピオンシップ(GⅠ)、マイラーズC(GⅡ)など
■前走:マイラーズC1着
■短評:インディチャンプは、昨年の安田記念勝ち馬です。秋のマイルチャンピオンシップも勝ち、最優秀短距離馬に選出されました。今年に入って、中山記念4着、マイラーズC1着と順調に使われており、打倒アーモンドアイの筆頭候補といえます。
クルーガー
■主な勝鞍:マイラーズC(GⅡ)、ダービー卿CT(GⅢ)
■前走:ダービー卿CT1着
■短評:クルーガーは、衰え知らずの8歳馬。前走のダービー卿CTで約4年ぶりの勝ち星をあげました。ただ、GⅠ実績で上位馬に劣ることは否めず、厳しい戦いが予想されます。
グランアレグリア
■主な勝鞍:桜花賞(GⅠ)、阪神C(GⅡ)、サウジアラビアRC(GⅢ)
■前走:高松宮記念2着
■短評:グランアレグリアは、当初ヴィクトリアマイルを予定していましたが、中間に熱発があり安田記念に矛先を向けてきました。2歳時は、牝馬限定の阪神JFではなく、あえて牡馬相手の朝日杯FS(3着)に挑むほどの期待馬で、絶対的なスピード能力は侮れません。
ケイアイノーテック
■主な勝鞍:NHKマイルC(GⅠ)
■前走:京王杯スプリングC6着
■短評:ケイアイノーテックは、2018年のNHKマイルC覇者ですが、それ以降は勝ち星はおろか、全て4着以下と馬券に絡めていません。GⅠ馬とは言え、ここでは実績不足と言わざるを得ないですね。
ストーミーシー
■主な勝鞍:NHKマイルC(GⅠ)
■前走:京王杯スプリングC6着
■短評:ストーミーシーは、安田記念と同じ舞台で行われるNHKマイルC(GⅠ)を2018年に制しています。ただ、その後は勝ち星に恵まれず、相手がさらに強化される今回も苦戦を強いられそうです。
セイウンコウセイ
■主な勝鞍:高松宮記念(GⅠ)、函館スプリントS(GⅢ)
■前走:京王杯スプリングC5着
■短評:セイウンコウセイは、2017年の高松宮記念馬。良績は1200~1400m戦に集中しており、マイル戦は2015年の2歳未勝利戦以来ということもあって、伏兵扱いと言ったところ。約2年勝ち星から遠ざかっており、マイル戦に新境地を求めてきましたが、今回は明らかに相手が強い印象です。
タワーオブロンドン
■主な勝鞍:スプリンターズステークス(GⅠ)、セントウルS(GⅡ)、京王杯スプリングC(GⅡ)など
■前走:京王杯スプリングC8着
■短評:タワーオブロンドンは、昨年のスプリンターズステークス勝馬です。3歳時にアーリントンカップでマイル重賞を制していますが、一線級でのマイル戦はイマイチな実績です。安田記念で今年4戦目と、使い詰めの印象もありますね。
ダノンキングリー
■主な勝鞍:中山記念(GⅡ)、毎日王冠(GⅡ)、共同通信杯(GⅢ)
■前走:大阪杯3着
■短評:今年の安田記念は、3頭出しのダノン軍団も注目されています。ダノンキングリーは、3歳での毎日王冠(1800m)勝ち、前走の大阪杯(2000m)でも3着と、中距離に実績がある馬です。短距離馬にキツいタフな消耗戦になれば、侮れない1頭です。
ダノンスマッシュ
■主な勝鞍:京王杯スプリングC(GⅡ)、オーシャンS(GⅢ)、キーンランドC(GⅢ)など
■前走:京王杯スプリングC1着
■短評:ダノンスマッシュは、前走の京王杯スプリングCで逃げ切り勝ちを収め、予定を変更して安田記念へと出走してきます。1200m~1400m戦に良績が集中しているので、距離克服が好走の鍵となりそうですが、充実一途の今なら…って感じですね。
ダノンプレミアム
■主な勝鞍:朝日杯FS(GⅠ)、マイラーズC(GⅡ)、金鯱賞(GⅡ)など
■前走:クイーンエリザベスS(豪GⅠ)3着
■短評:ダノンプレミアムは、前走オーストラリアのGⅠで見せ場たっぷりの3着。2歳時に朝日杯FSでGⅠを勝利していますが、3歳以降は天皇賞秋2着、マイルCS2着と、勝ち切れていません。今回は、鞍上にD・レーン騎手を配し勝利を目指します。昨年の安田記念での16着と2400m戦のダービーを除けば、全て3着以内と安定した成績を残しており、注目の1頭ですね。
ノームコア
■主な勝鞍:ヴィクトリアマイル(GⅠ)、富士S(GⅢ)、紫苑S(GⅢ)
■前走:ヴィクトリアマイル3着
■短評:昨年のヴィクトリアマイル勝馬のノームコアは、連覇を狙った前走で3着に敗れました。鞍上には、現役きっての策士である横山典弘ジョッキーが前走に引き続き手綱を取るので、まだまだ見限れない1頭です。
ペルシアンナイト
■主な勝鞍:マイルチャンピオンシップ(GⅠ)、アーリントンC(GⅢ)
■前走:中山記念5着
■短評:2017年のマイルチャンピオンシップ勝馬、ペルシアンナイト。安田記念には、今回で3度目の挑戦となります。2年半ほど勝ち星から遠ざかっていますが、6歳とは言え軽視できない1頭です。
ミスターメロディ
■主な勝鞍:高松宮記念(GⅠ)、ファルコンS(GⅢ)
■前走:JBCスプリント6着
■短評:作秋のJBCスプリント以来、約半年ぶりのレースとなるミスターメロディ。長期休養明け、距離不安と懸念材料が多く、今回は相手も強いので厳しい1戦となりそうですね。
ロードクエスト
■主な勝鞍:スワンS(GⅡ)、京王杯オータムH(GⅢ)、新潟2歳S(GⅢ)
■前走:安土城ステークス5着
■短評:ロードクエストは、出走すれば前走の安土城ステークスから連闘となります。加えて、古馬になってからのGⅠ実績不足、今年のメンバー構成から見ても厳しい印象です。
現時点の注目馬
今年の安田記念は、GⅠ馬が11頭出走と、実に豪華なメンバーが揃いましたね。
その中でも、やはり注目馬は芝GⅠの8勝目を狙うアーモンドアイです。
しかし、昨年の覇者インディチャンプも順調なローテーションで臨んでくるので見限れませんし、3頭出しのダノン軍団の動向も注目ポイントです。
また安田記念は、過去10年で6番人気以下の馬が5勝しており、人気を落としそうな実力馬も、しっかりとチェックしておきたいですね。
こういった事をふまえて、現時点の私の注目馬は
①アーモンドアイ
ちょっと逆らえないくらい強い。中2週のローテだけが懸念材料。
②インディチャンプ
マイルGⅠでの勝負強さは、特筆もの。前哨戦も圧勝しており、ローテーションも理想的。
③ノームコア
人気は落としそうですが、コース実績もあり、鞍上は横山典弘ジョッキーと怖い存在。人気薄でアッと言わせるならこの馬か。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
安田記念は、実に楽しみなメンバーが揃いました。
確かに、アーモンドアイの1強ムードではありますが、他の馬たちも虎視眈々といった感じです。
兎にも角にも、好レースになるのは必至でしょう。
週末には、「りんの競馬予想術」での予想や、「りんの買い目」も公開予定なので、お楽しみに!
では、皆様に馬券の神様が微笑みますように。

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